J2アルビレックス新潟は23日、新潟・聖籠町で再開初戦となるアウェー、ヴァンフォーレ甲府戦(27日)に向け練習を行った。開幕・ザスパクサツ群馬戦(2月23日、3○0)でゴールしたMFロメロ・フランク(32)が攻撃力に磨きをかけ甲府戦に臨む。

攻撃の好感触はロメロの足にしっかりと宿っている。「(公式戦の)間は空いたけど、自分は問題ない」と自信を見せる。20日の練習試合・ベガルタ仙台戦は右MFで出場し、1ゴール2アシストをマーク。サイドからシュートを決め、クロスとラストパスでゴールを演出。状況判断にも手応えを感じた。甲府戦での2試合連続ゴールも見えてきたが「まったく考えていない」とロメロはそっけない。「前へ行く意識を持って、チームに貢献できればいい。そうすれば群馬戦のような得点が生まれるかも」と自然体を強調、ゴールに絡む動きができれば、チャンスは自然に訪れると考えている。

スペイン、ポルトガル、日本、英語の4カ国語をあやつるロメロが「自分の仕事」と自覚しているのが、ピッチ上での日本人と外国人選手の橋渡し役だ。仙台戦では、ゴールをアシストしたFWペドロ・マンジー(31)から「フランク、きついときに『行け』と、僕に声をかけてくれ」と言われた。選手間のコミュニケーションがうまくいくことでチームがまとまると自負している。「いい結果、いい内容を残したい」。ロメロはリスタートの白星ゲットに意欲を見せた。【斎藤慎一郎】