鹿島アントラーズ主将のMF三竿健斗(24)が3日、オンライン取材に応じ、J1再開を翌日に控えて「楽しみな気持ちでいっぱい。新型コロナウイルスが収束していない中で再開できることになり、この場を作ってくださった方に感謝したい」と思いを語った。

鹿島は敵地で川崎フロンターレと対戦する。リーグ戦での相性が群を抜いて悪い相手で、これまでの対戦32試合での勝率はわずか28.1%だ。そんな相手にも「準備してきたことをピッチで表現するのがいちばん大事」とザーゴ監督スタイルで戦うことを強調し、「完成されたチーム相手に、どれだけ通用するか。最近は勝てなくても自分たちの流れの時間が多いので、先に失点しないことが勝利に近づく1つのポイント」と整理した。

今季の初戦は1月28日のACLプレーオフだった。新指揮官就任から1カ月足らずとあり、ザーゴ流サッカーを表現しきれないまま0-1で敗戦した。そのままルヴァン杯、リーグ開幕戦と3連敗した鹿島にとって、この中断期間はプラスに働いた部分が大きかったはずだ。

三竿はシーズン当初と現在を比べて、「あのときはほぼぶっつけ本番の状況だったので、監督がやりたいことが何もできていなかった。今はその状況とは違うし、公式戦を3試合やったときよりはるかにチーム状態がいい。早く試合をして勝ちたい」と話した。取材に応じる選手たちは、日々“自信”を口にしてきた。中断期間にブラッシュアップされた鹿島のサッカーが、いよいよベールを脱ぐ。