絶好調を維持するガンバ大阪FW渡辺千真(33)が17日、大阪・吹田市での練習後にオンラインで取材対応した。現在2戦連続ゴール中で、いずれも後半途中出場で終了間際に活躍している。8日名古屋グランパス戦は値千金ドロー弾を、12日清水エスパルス戦は勝ち越しゴールを決めている。

渡辺は「状態はすごくいいし、この調子を続けたい。途中から出た時に流れを変えたり、ゴールのために投入されているので意識してやっている。シュートの意識だったり、ボールへの貪欲さは常に持ってやっている」と表情は明るかった。

8月10日に34歳の誕生日を迎える元日本代表は、ここまでJ1通算322試合96得点。大台が目の前に迫ってきた。

18日大分トリニータ戦は再開後、G大阪にとってホームで初めて観客を入れた試合になる。最大5000人を想定した試合は、前売り段階で完売になった。「無観客よりは雰囲気もあるし、(前節で)改めてサポーターの存在は大きいと感じた。まだホームで勝ててないし、お客さんも勝利を望んでいる」と渡辺。

好調さを買われ、仮に大分戦で先発すれば、昨年10月19日川崎フロンターレ戦以来となる。前節清水戦後は「先発したい」と話していたベテランは「(再開前の)練習試合で90分やっているが(最近の)公式戦ではしていない。だが、そんなに問題にしていない」と、フル出場も視野に入れた準備をすることになる。

宮本恒靖監督(43)はこの日、同じく取材対応し「監督の立場としては、好調な選手がうしろに控えているのは心強い。いろんなことを鑑みてスタメンは考えたい」と慎重に話した。確立された勝利の方程式通りに現時点で、渡辺はスーパーサブとしての出場の可能性が高いもよう。

G大阪、大分ともに、開幕から2勝1分け1敗。大分片野坂監督はかつて計5年、G大阪でコーチ経験がある。昨年の両者の直接対決はG大阪が1分け1敗と、やや苦手にしている。【横田和幸】