J2モンテディオ山形から今季加入したセレッソ大阪MF坂元達裕が、J1初得点で救世主となった。1点を追う後半30分、FW鈴木と交差しながらスペースに進入。ゴール中央から左足を振り抜き「早くゴールを決めたい思いが強かった。ああいうシュートは常に求められる」と喜んだ。

中3日のアウェー戦。4戦ぶりに先発した元日本代表FW柿谷は、右足を痛めて前半終了で交代。得点の2分前に主将のMF清武も退いた。坂元は群馬・前橋育英高3年だった、14年度の全国高校選手権で準優勝。東洋大からJ2山形へ進み、C大阪で右サイドの定位置をつかんだ。苦境で結果を出した23歳は「自信につながった」と頼もしい。

敵地で引き分けに持ち込み、首位川崎Fとは勝ち点5差の4位。8月1日の次節湘南戦へ、ロティーナ監督は「大丈夫だと思う」と柿谷の状態を説明した。8月は31日間で公式戦8試合。リーグ初優勝へ、夏を走り抜く総合力が高まった。