東京ヴェルディはPKで与えた1点に泣き、ホームで琉球に敗戦した。ポルトガル1部ジル・ビセンテへの期限付き移籍が決まっている東京五輪世代のMF藤本寛也(21)はこの日がラストマッチとなり、キャプテンマークをつけて右サイドでフル出場した。

藤本は下部組織時代育ちで、クラブで約9年間を過ごした。試合後には壮行セレモニーが行われ、「家族や友人、関係者みなさんに支えられて今の自分がいる。あっち(ポルトガル)の舞台で、より上のレベルで活躍することが恩返しだと思っています」と感謝の気持ちを口にした。

1年延期となった東京オリンピック(五輪)出場を狙える立場。これからは海外組の1人となり、飛躍すれば代表入りに大きく近づける可能性もある。

「またこの東京に戻ってこられるのは五輪だと思っている。そこに出られるよう頑張ってきたいと思う」と力強い言葉を残し、新天地に向かう。