北海道コンサドーレ札幌FW鈴木武蔵(26)にベルギー1部のベールスホットから獲得の打診を受けていることが13日、分かった。この日、札幌・宮の沢で行われた全体練習後に取材に応じた三上大勝GM(48)は、交渉中であるとして具体的クラブ名こそ挙げなかったが「肌感覚で言うとまとまっていく方向」と説明。クラブ初の欧州トップリーグ挑戦が決定的となった。

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札幌のエースストライカー鈴木が夢見ていた「海外挑戦」の舞台は、ベルギーに決まりそうだ。同国1部ベールスホットから獲得の打診を受けていることが分かった。この日、全体練習したチームとは別メニューで調整した本人からの発言はなかったが、三上GMが取材に応じ「クラブ名は私どもの方からお話しはできません」とした上で「ベルギーリーグ所属のクラブから打診を受けているのは事実。肌感覚で言うとまとまっていく方向なんだろうとは思っています」と説明した。

札幌に加入した昨季はチームトップの13得点。日本代表にも初選出され、初得点も決めた。今季は7月のリーグ再開後に左太もも裏を負傷したが、出場した公式戦5試合で6得点。以前から海外挑戦の意志は強い。18年12月に前所属のV・ファーレン長崎からの獲得にあたった同GMは「日本代表とその先の個人的な海外移籍を実現するためにも、ぜひ札幌でやろうと当時、誘わせていただいた」と振り返った。

現在の交渉状況については「現時点で正式なレターとしての紙(書面)というのが、まだ我々の手元に届いていないのが事実」と明かした。続けて「どうしたら移籍が実現できるんだというスタンスのもとで、話をさせていただいている」と前向きに交渉を進めている。

札幌から欧州1部リーグ移籍が実現すればクラブ初。欧州移籍に広げても15年にオーストリア3部SVホルンに移籍した榊翔太(現栃木SC)以来2例目。ベールスホットは先週末開幕の20-21シーズンから同国1部に昇格している。