前節17位のモンテディオ山形がホームで首位V・ファーレン長崎から勝ち点3を奪った。今季初の連勝に石丸清隆監督は「首位から勝ち点がとれて良かった。選手がハードワークしてくれた」と喜びを口にした。

総力戦でつかんだ勝利だった。前半17分にMF中村駿が負傷退場。代わったMF本田拓也がベテランらしく冷静に緊急事態に対応した。策も的中した。前半から左サイドのMF末吉塁が果敢に仕掛けたが、なかなかフィニッシュまでつながらなかった。後半からレフティーのMF加藤大樹を投入。同4分、左サイドから加藤がファーに走り込んだMF南秀仁に絶妙なセンタリング。南がフリーで合わせたボールは、右ポストに当たってゴールに吸い込まれた。

今季最多3725人のサポーターの前で、最後まで集中を切らさず、体を張った守備で2戦連続完封。ホームでの勝利は6月27日栃木SC戦以来。DF熊本雄太は「首位相手に絶対勝とうと言っていた。きつい時に拍手が後押ししてくれた」と感謝した。南は「まだもっと勝たないといけないので、一喜一憂せずここからもっと勝ちたいです」と浮かれなかった。【野上伸悟】