INAC神戸に4年ぶり復帰したMF川澄奈穂美(34)が、移籍後初出場を果たした。1点を追う後半24分、大きな拍手に迎えられ、16年6月4日伊賀戦以来の本拠地のピッチに立った。

「(ベンチでは)チャンスがあったらゴールに向かっていきたいと思っていた。負けた状態だったので、4年ぶりというよりも、いつも通りベンチで準備して試合に入っていった感じでした」

19日からチームに合流。紅白戦などをこなしたとはいえ、チームメートとの連携には時間がかかる。

「まだまだこれから。知っている選手もいれば、全く知らない選手もいる。(選手の)特徴と融合を大切にどういうことがしたいかを知る。私も変わった部分がある」

ゲルト・エンゲルス監督(63)は「裏を取る能力が高く、経験があるから若い選手とコミュニケーションを取ったりしてほしい」と期待した。

11年女子ワールドカップ(W杯)制覇に貢献。16年から米国で力を磨いてきた経験豊富なベテランは優勝を目標に掲げるチームに「引き分けちゃったとか、内容がいいとかではなく、劇的に気持ちを見せて戦ってやらないと優勝は難しい。入ったばかりでも雰囲気に慣れるとかそんなことをしている場合じゃない」とチームにも、自分自身にもハッパを掛けた。