Jリーグは24日、プロ野球と合同で「第14回新型コロナウイルス対策連絡会議」をオンライン上で開催した。会議では金明輝監督ら関係者12人が新型コロナウイルスに感染した鳥栖についての状況の報告と共有が行われた。村井満チェアマンは「本日の会議では、Jリーグからは先日の鳥栖のクラスターの状況について共有した。そこから得られた知見、共有事項に基づき、さまざまなご助言をいただいた」と振り返った。

クラスター発生となった鳥栖の事例をもとに、今後の改善点についても話し合いが行われた。専門家チーム座長の東北大・賀来満夫氏は前後半に1度ずつ設けられている飲水タイムについて「コーチなどが選手にディスカッションする中で、コロナは会話、おしゃべりとかでどうしても移ってしまう」と指摘。「コーチなどが選手にディスカッションするが、ユニバーサルマスキングが必要ではないか、ハーフタイムにも話し合いの中でリスクがあるのではないか、というコメントがあり、そこが重要かなと先ほど共有したところ。試合そのものよりも、試合前後の選手同士の会話とかが注意点かなとお伝えした」と説明した。

村井チェアマンは、あらためてガイドライン順守の徹底を大前提に挙げた。そのうえで「2次感染がチーム内で広がったが、スタッフルームなどでミーティングをする時にマスクを外すことはなかったか、シャワーでタオルを放置しなかったか、ビュッフェでトングを共有しなかったか、マスクを外してハーフタイムなどに会話しなかったか、同居人以外の食事は厳格に避けるべきだ、など細かくご指摘いただいた。ガイドラインを守る姿勢はクラブにあるものの、鳥栖に限らず、個々では起こりえるところから感染が広がった可能性があるとご指摘いただいたので、先ほど申し上げたこともガイドラインに明確に反映するようにするが、おおかたガイドラインに含まれている。あらためて普通の生活、選手として守るべき行動の中からも感染するし、感染させる可能性があることを全クラブにお伝えするつもり」と話した。

鳥栖は25日まで活動を休止しており、リーグ戦も29日の湘南戦(BMWス)までの4試合の中止が決定になっている。