川崎フロンターレの驚異の年間100得点超えが、現実味を帯びてきた。浦和に3-0で完勝し、今季2度目の5連勝を5試合連続の3得点以上で飾った。ここまで18試合で55得点を量産。年間104点ペースを刻む。失点もJ1最少タイの16と攻守で圧倒的な強さを見せながら、2位C大阪との勝ち点差を8に広げた。

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エースの一撃が5試合連続のゴールラッシュを呼び込んだ。1-0の後半5分、FW小林が左クロスを頭で沈めた。3試合連続ゴールで5年連続2ケタ得点を達成。「僕1人で取れる点はほとんどない。チームメートに感謝したい」と仲間のおかげだとした。

終了間際には途中出場のFWレアンドロ・ダミアンが3戦連続ゴールでとどめをさした。今季は「全試合3得点以上」をチーム目標に掲げ、18試合中12試合でクリア。圧倒的な攻撃力で首位を快走するが、小林が「1点、2点で守りに入る選手はいない。取れるだけ取るのはチームで意識付けできている」と言えば、鬼木監督も「ちょっとしたところで点差がついているので、気を引き締めながらやらないといけない」と手綱を締めた。18試合55得点で年間104得点ペースという記録的な量産ムードは、収まる気配がない。