首位を走る川崎フロンターレのDF谷口彰悟主将(29)が、後半戦をチャレンジャーとして挑む覚悟を示した。21日、ホーム横浜FC戦(23日)を前にオンライン取材に応じた。横浜FC戦から2巡目の対戦に入り、対戦相手からの分析や対策も厳しくなることが予想される。

谷口は後半戦に向け「本当の戦い」と見据え「その中でも、自分たちの強さを証明していかないといけないゲームが続く。自分たちもチャレンジャーで、常に1位に立ってリードしていく強いこだわりを持ちながらやっていくことが一番大事」と話した。

13日のサンフレッェ広島戦はベンチ外で、スタンドから戦況を見つめた。谷口の定位置に入ったDF山村和也がゴールを決めた瞬間は、谷口がスタンディングオベーションで山村を祝福。谷口は「なかなか試合に出られない中で出て、得点という形で結果を残すことは同じチームメートとしては非常にうれしかった。もちろん、ライバル関係ですけど、純粋に点を取ってうれしかった気持ちがああなったというか。素直にうれしかったですね」。山村の活躍に「うかうかしていられない」と気が引き締まったという。「高いパフォーマンスを出し続けないと出られない。競争が激しいことは本当にいいことかなと。このチームの今の結果に結びついている要因の1つかなとあらためて感じています」と振り返った。

チームは今季、18試合で55得点と、1試合3点のペースで得点を積み上げている。攻撃陣に注目が集まるが、守備陣も前節浦和レッズ戦を無失点で終え、セレッソ大阪、名古屋グランパスと並び、失点16とリーグ最少失点。最終ラインを引っ張る谷口も、無失点へのこだわりは強い。谷口は「監督からも、前線からの守備を含め、守備でも会場を沸かすプレーはできるし、もっとやっていきたいということはかなり言われる」と明かし、無失点で終えた浦和戦を振り返りながら「チーム全員で高い意識でやらないと無失点は簡単なものではない。そこをみんながこだわってやれているなというのは、昨日の試合もそうですし実感している。それはいい流れかなと思っています」と手応えを口にしていた。