J2モンテディオ山形は7日、10日のホームFC琉球戦に向け、報道陣に練習を公開した。

前日6日にFW山岸祐也(27)のアビスパ福岡への完全移籍を発表。今季チームトップの6得点を記録していたストライカーの流出で、攻撃システムの再構築が求められる。

前節松本戦は山岸不在の中、1-3で敗れた。石丸清隆監督(46)は「彼は相手の嫌がるポジションをとるのがうまかっただけに、そこをできる選手がいるのかどうか。違った意味でいうと、チームの幅を広げるチャンス」と抜けた穴の大きさを認めながらも、前向きにとらえた。

山形は現在16位と低迷。福岡は2位でJ1自動昇格(上位2チーム)を視野に入れるだけに、シーズン途中の電撃移籍にも選手は理解を示した。DF熊本雄太(25)は「けっこうご飯とかにも一緒に行って、寂しい部分はありますけど。サッカー選手なんで、あと何年できるかわからないですし、上に行きたいという思いがあって当然だと思う。頑張ってねと伝えました」と快く送り出した。

もちろん、まだ後半戦が始まったばかりで、昇格を諦めるつもりはない。熊本は「チームが苦しい状況の中でも、スタジアムに足を運んでくれる人たちの拍手が力になるし、後押しになっている。最後まで昇格を目指していきたい」と決意を口にした。