G大阪宮本恒靖監督(43)が9日、大阪・吹田市内での練習後、オンライン取材に応じ、今季J1リーグ戦で上位2チームに与えられる天皇杯出場に関して言及した。

基本的な考えは「この9月半ばから一戦一戦、戦っていこうと話をしてその姿勢に変わりはない。上位に食らいついていく考えに変わりはない」が、「そういうところ(天皇杯)を見てはいきたい」「選手には上位の背中を意識するように言葉をかけている」とコメントした。

第100回の記念大会を迎える今季の天皇杯は、J1勢はJ1リーグ戦の成績上位2チームが、12月27日の準決勝から登場することが決まっている。15年度の天皇杯優勝を最後にG大阪は無冠が続いており、何としてもタイトルに挑戦したい。

G大阪は現在5連勝中で4位に浮上し、一気に上位との勝ち点差を縮めた。首位川崎フロンターレとは勝ち点18差で逆転優勝は非現実的だが、2位FC東京とは6差、ACL出場権の懸かる3位のセレッソ大阪とは4差。しかもライバルと比べてG大阪の方が試合消化が少ないことで、2位は現実的な目標になった。

現在4試合連続で複数得点を取り、失点は5試合でわずか3と攻守のバランスがいい。宮本監督は「もう少し自分たちで球を持って攻撃を増やしたいが、ある程度、早い時間に先制して相手が攻めてくるのは仕方がない。とはいえ、試合を決める3点目を取るなど改善点はある」と貪欲だ。

G大阪は10日に東京と敵地味スタで戦う。前回8月29日のホームでの対戦では1-3と完敗。その時とG大阪の状態は大きく違うが、東京も今週はルヴァン杯準決勝で川崎Fを撃破し、勢いに乗る。今節屈指の好カードを制し、G大阪は9連勝した18年以来の6連勝を目指す。【横田和幸】