セレッソ大阪から期限付き移籍でJ2モンテディオ山形に加入したFW山内寛史(25)とMF前川大河(24)が、12日の練習後にオンライン会見を行った。

FW山岸の福岡移籍を受けての緊急補強に、山内は「セレッソでチャンスをつかめずにいたところで、素晴らしいチームからオファーをもらい、全く悩まずにチャレンジしたいと思った」。早大ではDF熊本の1学年先輩で「クマがいるのは心強い」と笑顔を見せた。

前川は「試合に出たい気持ちが強かった。攻撃を活性化させることができると思っている」とアピール。ともに高い技術と創造性にあふれ、山形が今季目指す、自らボールを保持しゲームを支配するスタイルに合致しそうだ。石丸清隆監督(46)は、「山内は体を張ってボールを収める技術があるので、前線で時間をつくってもらえたら。前川はテクニックがあり、狭い局面でもボールをとられず、危険な位置までボールを運べる」と能力を評価し大きな期待を寄せた。

将棋の町天童にちなみ、「駒に例えると」の質問に山内は「歩」と答えた。「ちょっとでもチームを前に進められるよう、走って戦って頑張りたい」。前川は「金がいいです。斜め後ろには下がれないんですよね」と、ともに前への意識の高さをのぞかせた。

【野上伸悟】