J2アルビレックス新潟は14日、ホームのデンカビッグスワンスタジアムで2位アビスパ福岡と「勝者のメンタリティー」をかけ、ガチンコ勝負に挑む。

目下3連勝中の新潟と10連勝で昇格圏内をキープする絶好調・福岡との対戦を前に、先発出場が予想される福田晃斗(28)が攻守での貢献を誓い、上位チームからの勝ち点「3」奪取へ向け自信を見せた。

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中盤の底でチームの攻守を支える福田は冷静に、そして落ち着いた口調で話し始めた。試合前日会見に臨んだ福田は「ボールを握る自分たちのスタイルを貫けば勝利できる」と言い切った。冒頭のみ報道陣に公開された練習で福田は軽めの調整となったが「コンディションを考慮して。試合への出場は問題ない」と話した。

J1湘南ベルマーレから完全移籍で加入(8月17日)した福田はここまで12試合に出場し10試合でフル出場、即戦力としてフル回転の活躍を見せている。「1試合の走行距離は約10~11キロ。ここ(新潟)に来て100キロ以上は走っている。疲労はあるがプロとして試合に関われることは幸せなこと。全試合出場を目指す」と意気込む。

アルベルト監督(52)の戦術が浸透して来たチームは現在3連勝と上昇気流に乗ってきた。福田は「ボールを保持しながら、前へ圧力をかけられるようになってきた」と手応えを示す。前節10日のアウェー京都サンガ戦(2○1)でも福田は次々とセカンドボールを拾い、効果的なパスを広範囲に散らし続けた。「選手同士が特徴を出し合い、良い距離感でプレー出来ている」とチーム好調の要因を挙げる。

対戦相手の福岡はリーグ最少失点(19失点)の堅い守備と、FWフアンマ(29)を軸としたカウンターアタックで勝ち点を荒稼ぎしている。J1昇格に向け負けられない対決となるが福田は、「しつこいぐらいボールを回し、相手に疲れが出始めた時間帯に仕留める」と鍵となる一戦での白星を見据えた。【小林忠】

○…好調福岡との上位対決を前にアルベルト監督(52)は、「(福岡は)期待するゾーンでボールを奪い、直線的にゴールを狙ってくる。中央でボールを失うことは避けたい」と相手の素早いカウンターアタックを警戒したが、「相手に合わせたサッカーをするつもりはなく、ボールを保持しながらゴールを目指すプレースタイルは変えない」と攻撃サッカーで勝ち切ることを強調した。