あとは勝つだけ!? 大阪から3クラブ目のJリーグ入りを目指すJFLのFC大阪とホームタウンの東大阪市が26日、Jリーグ村井満チェアマン(61)のヒアリングを受けた。

チェアマンは市内の花園ラグビー場を視察し、市役所を訪問。同ラグビー場を訪れるのは初めてだったといい「ラグビーの聖地ではありますが、共存することで芝生の素晴らしさを(多くの人に)感じてほしい」と素直な思いを口にした。

FC大阪は、9月15日に行われたJリーグの理事会で、21年シーズンのJ3クラブライセンス交付が承認された。この日ヒアリングを行った村井チェアマンからも前向きな言葉が並び、疋田晴巳社長は「チェアマンに足を運んでいただいて、近づいた実感があります」。だが、チームはJFLで5試合を残して5位。J3入りには4位以内(かつ百年構想クラブのうち上位2クラブ)という条件があり、野田義和市長からは「とにかく勝つこと。勝ち続けてしっかりJリーグ入りを果たしてほしい」と期待を寄せられた。

10月からはクラブが花園ラグビー場の指定管理者の1団体となり、全国高校ラグビー大会で使用される第2グラウンドは改修を予定している。疋田社長は「ラグビーの環境を良くしていきたいという思いもある。来年の高校大会までに間に合えば、何よりと思っています」と力を込めた。【松本航】