鹿島アントラーズのザーゴ監督(51)が30日、オンライン取材に応じ、新型コロナウイルス流行下でも各国と比べて平常時に近い生活ができている日本を「惑星一の国」と表現した。

J1リーグは31日に、第25節の7試合を実施予定。これらが行われると、「全試合数の75%を開催」という今季のリーグ戦成立規定を満たす。リーグ戦が成立すると各種賞金が支払われるほか、最優秀選手賞などの個人表彰が行われる。

ブラジル人指揮官は「南米でも欧州でも無観客試合が多い中、日本では観客を入れることができている。サッカーの運営だけでなく、日本人の文化や教養など、そこに至る背景が重要。国民が感染対策を徹底し、生活ができる状態で過ごせていることは、この国の文化や教育がどれだけすばらしいのかを表している」と話し、マスク着用や手指消毒などの基本的な感染対策を怠らない日本の文化を称賛した。

ザーゴ監督は今季鹿島の指揮官に就任したが、緊急事態宣言発令直後の4月6日、ブラジルに住む母親が急逝した。帰国もままならない状況でチームを率いて、シーズン当初は苦戦したものの、現在は2位と勝ち点差3の6位にまで順位を上げている。

31日の名古屋グランパス戦(カシマ)は、勝ち点で並び上位を争う相手との直接対決となる。ザーゴ監督は「厳しい試合になると思う。熱くなりすぎて冷静さを失うとやるべきことができなくなるので、熱く、冷静に、という両極端の気持ちをバランスよく持ちながらやらないといけない」と意気込んだ。