柏レイソルは、17位の清水エスパルスに0-0で引き分けた。

柏は前節のFC東京戦から中2日。ネルシーニョ監督は「疲労の蓄積を考慮して」と、得点ランク独走中のFWオルンガをベンチから外した。一方の清水エスパルスは10月18日のサガン鳥栖戦から中12日とフレッシュな状態。

柏は前半、清水のプレスに攻めあぐね苦戦が続いていた。だが、後半はFW呉屋大翔が積極的にシュートを放ち、左足首を負傷し手術していたMF瀬川祐輔が約3カ月ぶりにピッチに立つなど、新戦力が存在感を放ち主導権を握った。1点が遠く、8月23日の大分トリニータ戦以来の無得点に終わったが、ネルシーニョ監督は「けがから復帰した選手がいい状態であると確認できたことが収穫。交代する選手のオプションが増えるのはポジティブなこと」と前向きにとらえた。

瀬川は8月19日のヴィッセル神戸戦以来の出場。開幕時に左足首の靱帯(じんたい)を痛め無理をしてプレーを続けてきたが、医師と相談の上8月末に手術を行ったという。全体練習に合流し、紅白戦も出ずに“ぶっつけ本番”で公式戦に復帰したが「準備はしていたので。感覚的な部分を戻すことに必死でした。去年のようなプレーをどれだけ早く戻していけるか、結果を出さないと」と振り返った。11月7日にはルヴァン杯決勝でFC東京と戦う。瀬川は「(準決勝で)マリノスに勝ってから、リハビリ組のモチベーションは上がっていました」と明かし「僕的にはここは逃したくない。ここまで連れてきてくれた仲間に感謝したい」と意気込みを示した。