アビスパ福岡が8月29日新潟戦で敗れて以来、16試合ぶりの7敗目を喫した。

警戒していた元日本代表MF遠藤保仁(40)に翻弄(ほんろう)され、快進撃を止められた。前半41分、遠藤の精度の高いFKからヘディングシュートで先制されると、後半5分には、こぼれ球を拾った遠藤のパスが起点となる追加点で15試合ぶりに2失点。長谷部茂利監督(49)は「予想していた通り。プレッシャーをかけられない遠藤選手のいい配球から失点してしまった。2点目もそう。まだまだ足りないところがいっぱいある」と嘆いた。

DF上島拓巳(23)も「いいボールを供給する遠藤選手はキーポイントに置いていた」と言い、マークした相手の攻守の要を抑えられず反省しきりだ。久々の守備崩壊に「先制された後のチームの方向性を改善しないと、昇格は厳しい」と危機感を募らせた。