J2アルビレックス新潟は11日、アウェーで10位ジュビロ磐田(午後7時30分~)と対戦する。10日は聖籠町で最終調整を行った。連勝中のチームは6試合負けなしと好調をキープ。2位アビスパ福岡と勝ち点差10の4位まで浮上した。悲願のJ1昇格には残り10試合での猛追が絶対条件となる。推進力あるドリブルで攻撃をけん引するロメロ・フランク(33)が現在絶好調。Jリーグ通算300試合出場に王手をかけたベテランMFが、大迫力で相手ゴールに迫る。

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体の強さを生かしたボールキープとドリブル突破で、攻撃にアクセントを加える。冒頭のみ報道陣に公開されたこの日の練習でも軽快な動きを披露したロメロは「(自身の)調子はいいし、練習の雰囲気もいい」とご機嫌。自身はJリーグ通算300試合出場にあと1と迫っているが、「もっとサッカーがうまくなりたい」と少年のように目を輝かせる。

今季は28試合に出場し5得点2アシスト。前節8日のホーム・ギラヴァンツ北九州戦(1○0)では、後半24分に左サイドを強引に切り裂き、MF大本祐槻(26)の決勝点を演出。4日のアウェー・モンテディオ山形戦(2○1)でも推進力を生かした突破から左足で決勝点を挙げるなど、勝負どころで好プレーを連発している。「ゴールに近いポジションでプレーさせてもらっているので、チャンスに多く関われている」と好調の要因を笑顔で語った。

対戦相手の磐田は前節は新型コロナウイルスのPCR検査で陽性判定を受けた3選手と濃厚接触の疑いがある8選手に加え、負傷の5選手を含めた計16人が欠場。中2日で迎える新潟戦でもベストメンバーを組めない可能性が高い。それでもロメロは「前回の対戦(1●3)では敗れている。しっかり勝ち点3を取りたい」とリベンジに燃える。

チームは直近6試合で3勝3分けと安定した戦いを続けおり、J1昇格ラインの2位福岡との勝ち点差をじわじわと縮めている。上位にプレッシャーをかけるためにも敵地で今季2度目の3連勝を奪い、さらに弾みをつけたい。ベテランMFは「(チームを)J1に上げたい。明日もゴールを目指す」と言葉に力を込めた。【小林忠】