アビスパ福岡が3発快勝で、J1自動昇格圏の2位を死守した。

10月にモンテディオ山形から完全移籍で加入したFW山岸祐也(27)が、移籍後初ゴールを含む2得点で貢献した。加入時に掲げた昇格の夢へ「目標を達成するためにこのチームに入った。1個1個ゲームに集中して、みんなで喜び合いたい」と、あらためて気を引き締めた。

前半31分、右クロスをトラップして放ったシュートが、相手選手に触れてコースが変わり、ゴールに突き刺さった。さらに、飲水タイム直後の後半28分、左サイドでパスを受け、巧みなボールコントロールでペナルティーエリアに切れこみ、相手GKとの1対1で「GKの股下狙いで入ってくれて良かった」という技ありゴールでチームを勢いづけた。

前節の8日松本戦で痛恨の敗戦を喫し、3位長崎と勝ち点差2に迫られた。この日も長崎が勝ち、敗れれば3位に転落しただけに、気合が違っていた。山岸を含む選手全員が、長谷部茂利監督(49)が「必死にボールに食らいついてくれた」という気迫を前面に戦った。