J1ベガルタ仙台は19日、仙台市内で21日のホーム鹿島戦に向けて、非公開練習を行った。DF金正也(32)はチームワースト2位の17戦未勝利をストップした14日G大阪戦と18日東京戦に守備の要としてフル出場。連戦で疲労も蓄積する状況だが、サポーターに今季ホーム初白星を届けるため、ハードワークで戦い抜く。

ベテラン金が失点数リーグワースト4位の仙台を、2戦ぶりの完封勝利に導く。ここ2戦はセンターバック(CB)の一角として、堅守とビルドアップ(攻撃の組み立て)で安定感を出し続ける。「CBを組むヒラさん(DF平岡)と声をかけて、最終ラインの調節が細かくできた。今まで以上に選手間のコミュニケーションができている」と良好な状態を築き、後方からチームを支えている。

前回対戦で1-2と敗れている鹿島は、ここ5戦で8得点と攻撃陣が好調だ。金は「前線は強力な選手が多い。相手に気持ちよく裏に抜け出せないようなプレーをして、粘り強く守りたい」と気を引き締める。練習後、木山監督は「ホームで(白星を)1つ取りたい思いはみんな同じ。リカバリーをしっかりして試合に臨んでほしい」と選手たちに呼びかけた。次戦で仙台が勝利し、17位清水が敗れれば最下位脱出となる。上位チームから待望のホーム初勝利を挙げて、上昇気流に乗っていく。【相沢孔志】