中国の強豪に完敗し、今大会初黒星を喫したヴィッセル神戸の中で光った選手がいた。

ユースから昇格1年目のFW小田裕太郎(19)が、大会初出場を先発で飾った。前半12分には自陣左サイドから長距離カウンターで走り、相手をかわしてペナルティーエリア内でGKとの1対1に。最後は左足を振り抜いたが、惜しくも枠の上に外れた。この試合はフル出場だった。

「自分の持ち味の仕掛けや、スピードは要所で出せた。でも結果が出なかったので悔しい。まだ試合はあるし、結果にこだわっていかないといけない」と振り返った19歳は、「(前半のロングカウンターで)相手を置いていくドリブルとかスピードは通用した。最後の決めきるところを突き詰めていかないと」と反省した。

小田は今年のU-19日本代表候補合宿にコンスタントに選ばれており、神戸の未来を背負うストライカー。今季のJ1リーグ戦でも9月26日の北海道コンサドーレ札幌戦で初ゴールを挙げるなど、売り出し中の若手だ。

この日の負けで、神戸は既に突破を決めている1次リーグの首位を確定できなかった。1位か2位通過が決まる12月4日の水原(韓国)戦に向けて、小田は「1位突破できるように、チームの勝利に貢献できるように頑張りたい」と意欲的だった。