浦和レッズは鹿島アントラーズに4失点し完敗した。今季、4点差以上で敗れるのは4度目。浦和のサポーターはカシマスタジアムのアウェースタンドの白い席に、赤いシートをかぶせ、アウェースタンドを赤一色に演出し選手を後押ししようとした。だが、攻撃の形がなかなかつくれず、球際を含めすべてで相手に上回られ、惨敗となった。DF山中は「鹿島にすべて上回れた印象。何から何まで負けていた。ビルドアップも含めて前に運ぶのが難しかった。(失点後に)はね返す力がなくて、サポーターに申し訳ない」と言葉をしぼり出した。

大槻監督は前節ガンバ大阪戦後に、今季限りの退任を発表。監督を含め、シーズン終盤で選手の去就が騒がれる時期でもあり、モチベーションを保つ難しさもあった。指揮官は「ピッチに立った時は1人の男として戦わないといけない。そこを表現させてあげられなかったのは、僕自身、残念に思っています」と「残念」という言葉を繰り返した。