ガンバ大阪が敵地湘南戦を2-1で制し、3試合ぶりの勝利で2位を死守した。ブラジル人FWパトリック(33)の2試合連続ゴールが決勝点となった。3位名古屋に勝ち点3差、4位C大阪に同4差をつけたG大阪は、早ければ次戦16日に天皇杯の出場権が得られる2位が確定。故障者続出の宮本ガンバが、気力で残り2戦へ立ち向かう。

   ◇   ◇   ◇

G大阪の2位がついに見えてきた。1度は同点を許したが、勝ち越しヘッドを挙げたパトリックは、日本語で「今日はオレ、ゴールのいいイメージ(ができていた)。うれしい」。J1通算200試合目に、値千金の今季8点目を決めた男がほえた。

けがで6試合連続欠場のMF井手口と、3試合欠場の小野瀬は今季中の復帰が微妙だ。FW宇佐美とDFキム・ヨングォンも軽傷だがベンチ外だった。宮本監督は「最後にけが人が多いのは残念だが、致し方ない」と我慢の采配を貫いた。

逆に故障から先発では16試合ぶりの復帰となった主将DF三浦らを中心に、湘南との球際の勝負で1歩も引かなかった。「試合前から勝利への執念が必要と、監督が強調していた。それが出せた」と三浦。前節までの4試合で1勝1分け2敗と急降下していた状況を打破した。

残り2戦全勝で自力での2位が決まる。ただ、12日の名古屋とC大阪の結果次第では、次戦16日に2位が確定し、天皇杯準決勝からの出場権が得られる。天皇杯を連覇した15年度以来のタイトルへ、三浦は「自分たちが勝てば、2位を決められる機会がある。全員でつかみにいきたい」と決意表明した。【横田和幸】

▽G大阪MF福田(今季初ゴールが先制点に) 宇佐美さんに(練習でシュート方法を)教えていただき感謝している。次は(自身は累積警告で出場停止のため)味方を信じています。