北海道コンサドーレ札幌は敵地で大分に1-1で引き分けた。0-1の後半30分にFWロペスのシュートで同点とした。追加点は奪えず、3戦ぶり白星は逃したが、MF深井が8月26日の横浜戦(1-4)以来21試合ぶり先発復帰で同点弾をアシストし「出たときにしっかり活躍できるように日々練習から全力でやっていたことがアシストにつながった」。歯がゆい試合で1つの光明となった。

前節からスタメン9人を入れ替えた大分から主導権を奪えず。前半23分にクリアミスから失点するなど、後手に回った。試合を通じて6本だった相手の2倍以上の13本のシュートを放ちながら得点は同点弾の1点のみ。ミハイロ・ペトロビッチ監督(63)は「今季を象徴する試合」と表現。試合終了間際にFWドウグラス・オリヴェイラがポストに当てるなど、決定機を逃す課題が結果に直結した。

それでも昨季まで2年連続28試合に先発した主力の深井が今季最長の89分間プレー。過去に手術した左膝の痛みで今季は苦しんでいただけに、指揮官は「期待以上に素晴らしい動きをしてくれた」と明るい材料は残した。次節の19日浦和戦が今季最終戦。深井は「出た選手は出られない選手の分も背負ってチームのために戦えれば、良い結果が出る」。来季につながる白星でシーズンを締めくくる。【浅水友輝】