J2リーグは20日に全日程が終了。アルビレックス新潟は14勝15分け13敗の勝ち点57、11位だった。就任1年目のアルベルト監督(52)はボールポゼッションを重視した攻撃的サッカーを選手に浸透させた。最終盤には失速も、途中、J1昇格争いも繰り広げた。新型コロナウイルスの影響で通常とはかけ離れたシーズン。初の監督業を終え、指揮官が振り返った。
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アルベルト監督が最終節の大宮アルディージャ戦後(20日)に総括会見を開いた。
-一時はJ1昇格圏内に迫る4位まで順位を上げたが最終盤に失速した
アルベルト監督(以下、監督) 重要な選手たちがケガやスポーツ面ではないテーマでの戦線離脱が原因の1つ。アウェー・ジュビロ磐田戦(11月11日)以降の数試合で議論の余地がある審判の判定が続いたことも原因。最後の5、6試合はとてもネガティブなものになってしまった。
-今季出た課題は
監督 守備よりも攻撃面の改善が必要。シーズンを通して決定力不足を解消することができなかった。フィニッシュの部分で、高い質を持つ選手を補強しなければならない。
-コロナ禍での過密日程に加え、10月には不祥事でクラブが揺れた
監督 社会的問題にもなったあの約1カ月は厳しい状況が続いた。精神面で強くなることが必要だった。
-理想に近づけた時期はあったか
監督 リーグ戦折り返し後の2カ月間ほどチームはプレースピード、前線からのハイプレスをうまく表現していた。守備ラインも高く保てており、いいスピードで(成長を)前進させていた。終盤戦を除けば、チームは継続的には成長を続けられた。
-初の監督業。Jのレベルは
監督 テクニックが高く、戦術が成熟しているチームが多い印象。J1、J2ともにレベルアップしている素晴らしいリーグだと思う。
-来季に向けては
監督 終盤戦を除けばチームは60%ほどの完成度に近づけている。選手はボールを大切にすることを時間をかけて理解したので、来季はより高いレベルで表現することが重要。ベースとなる選手と新戦力が融合することが重要になる。
来季もJ1昇格枠は2。歩みを止めない指揮官が選手をまとめ、突き進む。