日テレ・ベレーザがなでしこリーグを制した浦和レッズレディースを下して、皇后杯4連覇を達成した。

立ち上がりから浦和が攻め込んだが、先制点を奪ったのは日テレだった。前半11分、FW小林のスルーパスに抜け出したDF遠藤のゴールで先制に成功した。

1点を追う浦和は同22分、右サイドバックで先発したFW清家がコンタクトプレーで左膝を負傷。苦悶(くもん)の表情を浮かべ、自ら「×」サインを出して退いた。

同41分には日テレがCKからMF宮沢のゴールで追加点を奪い、2-0として前半を折り返した。

後半も開始から浦和が押し込む展開が続いた。8分にはMF栗島のロングフィードに、DF高橋はなが抜け出して1点を返した。24分にはMF塩越のスルーパスからFW菅沢が同点弾を決めた。

皇后杯3連覇中の日テレも意地を見せ、後半28分にはDF清水からのスルーパスを受けたFW小林が勝ち越し点を決めた。しかし同41分、浦和はMF猶本の右アウトサイドでのスルーパスに38歳のFW安藤が抜け出し、冷静に左足を振り抜いて再び同点とした。

このまま延長戦に突入するかと思われたが、最後に試合が動いた。後半43分、日テレは17歳のMF木下が右サイドを突破。冷静に中を見て、中央でフリーの小林にパスを出すと、これを小林が決めて再び突き放した。

点の取り合いとなった決勝戦は、日テレの4連覇で幕を閉じた。