昨季限りで現役引退を決断したJ2京都サンガFCのDF石櫃洋祐(37)が、指導者として新たなスタートを切る。21日に、オンラインで引退会見。終始晴れやかな笑顔で臨んだ。

引退を決めた理由については、「正直に言えばチームが見つからなかった」と明かした。現役生活を続ける意向があったが「自分のなかでやりきった、後悔もない、次の道へ進んでスタートしたい」と決断した。引退について家族からの反対はなく「相談しているうちにいい方向に向けてくれる言葉をかけてくれて、最後には気持ちよく決断できました」と話した。

C級ライセンスを所持しており、地元の大阪で指導者としての道を歩む方向。関係者によれば、母校の大院大でコーチの打診を受けており「選手の長所を伸ばしてあげられるようにやっていきたい」と意気込んだ。

会見の冒頭には京都のMF庄司悦大(31)から「毎日びつさん(石櫃)といて、くだらない話で盛り上がって、それがなくなると思うと寂しいです。今泣いています」というビデオメッセージが流れた。それを見て「泣いてないやん(笑い)」と突っ込み、報道陣を笑わせた。庄司のビデオメッセージの中で「びつさんに感謝しているのはチーム全員」と言葉をかけられ、チームメートとの絆も感じられた。【佐藤あすみ】