沖縄キャンプ中のヴィッセル神戸DF桜内渚(31)とMF井上潮音(23)の新加入2選手が9日、オンラインで取材対応した。

J2ジュビロ磐田から移籍した桜内は「最高のキャンプで充実している」と声を弾ませた。

「手応えより課題が見つかって積極的に取り組んでいる。もっとやらないといけないという危機感の方が強い。課題は(攻守の)切り替えの部分で、まだまだ自分は1、2歩遅い。意識付けが自然にできるように、取り組まないといけない」と具体的に話した。

同僚になった選手ですごさを感じたのは、日本代表経験もあるFW古橋だという。「1人で点取れたりするし、(実戦練習で)マッチアップする機会多い。(敵にすると)ややこしい選手」と評した。

初めての移籍で環境の変化もあったが、ベテランの域に入った31歳は「自分は関西(大阪)出身だし、磐田でも積極的に話すタイプで大きな違いは感じない」と言い、社交的な性格も武器に、右サイドバックで開幕先発を狙っている。

J2東京ヴェルディから移籍した井上は「自分は人見知りなので、ナギ(桜内)さんよりは(チームに溶け込むのに)時間がかかっているが、それでも徐々になじめてきた」。ホテルでは1学年上のDF菊池と同部屋で「おもしろくて、すごくしゃべってくれるので仲良くなった」という。

実際のプレーでは「自分1人で何かをするタイプではないので、自分のことを日々理解してもらうようになり、自分がやりやすいようにしたい。最初に衝撃を受けたのは(MF山口)蛍君。プレーの連続性だったり、守備の際に乗せるスピードや、すごい運動量でどこにでもいる感じ」と驚いたという。中盤で組み立てができる井上も、開幕での出場を狙っている。

神戸の沖縄キャンプは4日から始まり、13日までの全日程で報道陣も含めて完全非公開となっている。この日は練習試合を行ったもようで、主将のMFイニエスタこそ右脚のリハビリでキャンプ不参加だが、27日のガンバ大阪との開幕戦(ノエスタ)へ順調に調整が進んでいるもようだ。【横田和幸】