昨季リーグ戦と天皇杯で2冠に輝いた川崎フロンターレは13日、キャンプ地の沖縄で北海道コンサドーレ札幌と練習試合(45分×4本)を行い、14-3とJ1王者の底力を見せつけた。

昨季大活躍したMF三笘の2得点や、同じ左サイドでポジションを争うMF長谷川のハットトリックなどで、1週間後に迫ったガンバ大阪とのゼロックススーパーカップ(20日、埼玉ス)に弾みをつけた。鬼木達監督(46)は「(得点は)一番こだわっているところ。攻撃に関しては正味1日しかやれていない中、これだけ取ってくれた。1人1人の得点への意識が大事なんだとあらためて感じた」とコメントし、充実感をにじませた。

1日から始まったキャンプでは、ほぼ毎日2部練習で追い込んだ。昨季は元日の天皇杯決勝まで長いシーズンを戦い、1カ月足らずの短いオフを挟んで新シーズンを迎えた。MF田中は「例年になくキツかった」というが、リーグ戦とACLの2冠を掲げる指揮官は「タイトルを目指すにはタフにならないといけない。選手も理解して取り組んでいる」と、厳しい練習にくらいつく選手をたたえた。

チームはこの日、沖縄キャンプを打ち上げた。期間中にはJ2の水戸と北九州とも練習試合を行い、それぞれ5-1、6-3で勝利したという。昨季から継続して「1試合3点以上」を掲げる川崎Fが、今季もJ1を引っ張る存在になりそうだ。

▽練習試合得点者:レアンドロ・ダミアン、山根、イサカ・ゼイン、長谷川×3、小塚、三笘×2、遠野×2、知念、田辺、家長