北海道コンサドーレ札幌のFW小柏剛(22=明大)が、クラブ9年ぶりの新人開幕スタメンへ、最終アピールに入った。17日、熊本での第2次キャンプがスタート。27日間に及ぶ沖縄キャンプから、合宿地は雪交じりの冷たい風が吹く熊本へ移った。「(3日間のオフで)体もしっかり休まって、また新しい気持ち。1日目。良い練習ができた。開幕スタメンに向けて頑張るだけ」と話した。

明大4年の昨季に特別指定選手として公式戦5戦に出場しており、すでにチームの雰囲気は把握。合流が遅れた外国籍選手との連係も「攻撃のところはみんなの感覚の部分や特徴も分かっている」。沖縄での練習試合5戦は主力組でプレー。この日の8対8のミニゲームでも1トップの位置に入った。すでに自覚は十分で、3-14で敗れた13日川崎フロンターレ戦(45分×4)を振り返り「ゴール前の体を張るところだったり、自分たちの悪いところにも目を向けないと」と責任を口にした。

27日にホームで迎える横浜FCとの開幕戦に新人として先発出場を果たせば、12年DF奈良竜樹(現アビスパ福岡)以来。さらに「チーム内得点王」の目標を公言するだけに、96年JFL時代のFW吉原宏太以来となる新人リーグ開幕戦ゴールにも期待がかかる。

23日には左大腿(だいたい)骨を骨折し手術を受けたミハイロ・ペトロビッチ監督(63)も合流予定。小柏は「1日1日を大切に、1本1本の練習にこだわりを持っていきたい」。22歳のストライカーの目はぎらついている。【浅水友輝】

○…FW小柏は同じ「コンサドーレ」の名前を冠するカーリングチームの活躍も刺激にする。14日に22年北京オリンピック(五輪)代表権がかかる日本選手権で3連覇。「スポーツは違うけど、同じ名前を背負っているチーム。自分にとっても良い刺激になる。自分たちもカーリングチームに良い影響を与えるために、開幕戦しっかり勝って、良い刺激を与えられたら」と話していた。