川崎フロンターレU-18が、高校サッカー選手権の優秀選手を中心に構成された日本高校選抜に勝利した。

前半24分、ワンツーで抜け出した川崎F・FW田中幹大(2年)が先制した。

後半1分に高校サッカー選手権大会得点王のFW安斎颯馬(青森山田3年)が1点を返したが、直後の5分、敵陣深くでボールを奪った川崎F・MF大関友翔(1年)が、右サイド角度のないところからシュートを放ち、再び突き放し、そのまま2-1で勝利した。

若いチームで臨んだ川崎F・U-18の長橋康弘監督(45)は「今持てる力は出してくれた。去年内容、結果ともに圧倒したトップチームを目指している。まだまだ足りないが、前半は目指しているところが出た」と及第点を与えた。

川崎Fでは、昨季限りで引退した中村憲剛氏(40)が、アカデミーを中心にクラブの活動に携わるフロンターレ・リレーションズ・オーガナイザー(FRO)に就任している。U-18の練習にも、既に何度か顔を出したという。

長橋監督は「憲剛さんからの言葉を聞いた選手は、正直みるみる変化があり、かなり成長してくれていると思う。(中村氏は)とにかく怖がらずにボールを受けなければうまくならない、と。そこから選手がボールを受ける変化は大きく感じた」と、レジェンドの指導を受けた選手の目に見える違いを口にした。

先制点を決めたFW田中は「最近憲剛さんが来て、細かいところまで指導してもらっている。『動きだしのところを、こうしたら』とか。常日頃からトップのサッカーにできるだけ近づけるように、選手の特徴を出すことを練習から意識している。この先もっと近づけたら」と話した。