東京オリンピック(五輪)の聖火リレーが25日に福島「Jヴィレッジ9番ピッチ」からグランドスタートを迎える。

第一走者を11年サッカー女子ワールドカップドイツ大会で優勝した「なでしこジャパン」が務める。新潟Lから当時のメンバーであるMF上尾野辺めぐみ(35)が参加する。

上尾野辺は「不安も混ざった複雑な心境だが、楽しみが大きい」と当時のメンバーとの久しぶりの合流も楽しみにしていると笑顔。 スタート地点のJヴィレッジは日本代表チームが強化合宿などで利用してきた施設。だが、11年の東日本大震災により甚大な被害を受けた。約8年の年月をかけ、19年4月にJヴィレッジは完全復活。震災以前の姿を取り戻した。その11年の女子W杯でなでしこジャパンは見事優勝。「被災地、被災された方のために全員が一致団結して戦った大会だった」と上尾野辺は当時を振り返る。

東京五輪聖火リレーのコンセプトは「Hope Lights Our Way/希望の道を、つなごう。」上尾野辺は「今、日本全体が元気をなくしている状態が続いていると思うので、そういった意味では明るいニュースを届けたい。」と話し、聖火リレーで日本全体に元気と勇気を届ける。【飯嶋聡美】