オオタFC(岡山)、劇的弾で優勝! レノファ山口FC(山口)との決勝は、序盤から一進一退の展開。延長突入も予想された第3ピリオド終了間際、オオタFC武谷快地(かいち)主将(6年)が右足でゴールを決めて、19年の前回大会に続き(20年はコロナ禍で開催中止)連覇。決勝進出の2チームは、16チームで戦う全国決勝大会(5月3~5日、神奈川・日産スタジアム)に出場する。

第3ピリオド終了のホイッスルが、いつ鳴ってもおかしくない時間帯。満を持して振り抜いた武谷の右足が「オオタFC連覇」の勲章を運んできた。右サイドから中央に入ってきたチャンスボール。第1、第2ピリオドと、なかなかレノファゴールを割ることができず、じりじりとした展開。「ここで絶対に決めてやる!」と、意を決しての主将の一撃だった。

「たいしたものですよ」と、大田善信代表も武谷を称賛しきり。それもそのはず。前日の予選リーグでは、崖っぷちから武谷が同点FKで1位通過。そして劇的弾で優勝。選手たちに指示を出し続けた今井大悟コーチも「そろそろ決めるだろう、とゴールの匂いはしていたんですよ。練習の成果をしっかり出すこともできた」と笑顔。またピッチをところ狭しと駆け回った岡崎葵、堤清史郎(ともに6年)の奮闘ぶりも光った。

11年前の全国大会では準優勝。また一昨年は、決勝トーナメント1回戦で悔しいPK敗退。今度こその思いは強い。「あと1カ月。今日(決勝)の反省をしっかりして、挑みたい」と武谷。3度目の正直を…オオタFCの全国快進撃が、いよいよ幕を開ける。

 

決勝トーナメントの結果は以下の通り。

<準決勝>

オオタFC(岡山)5-0SSSFC(山口)

レノファ山口(山口)2-1シーガル広島(広島)

<3位決定戦>

シーガル広島1-1(PK3-2)SSSFC

<決勝>

オオタFC1-0レノファ山口

<主催>日刊スポーツ新聞社、中国サッカー協会<後援>日本サッカー協会、山口県、山口市、山口市教育委員会<特別協賛>全国農業協同組合連合会(JA全農)<協賛>島根県農業協同組合<主管>中国サッカー協会第4種委員会、山口県サッカー協会、同第4種委員会