今季初勝利を挙げ、ホーム未勝利500日超えを阻止する。19位のJ1ベガルタ仙台は9日、仙台市内で11日の8位横浜とのホーム戦に向けて非公開で調整。J2時代も含めクラブワーストの開幕7戦未勝利(1分け6敗)、J1で同ワーストタイの6連敗(03、20年)と苦境が続き、本拠地ユアスタでは19年11月30日を最後に白星がない。2月27日の開幕広島戦で起死回生の同点ゴールを決めたFW赤崎秀平(29)が「潤滑油」になり、勝ち点3を呼び込む。

赤崎は3月27日のルヴァン杯清水戦、3日の神戸戦、7日の徳島戦と直近3試合でFW西村と2トップを組む。チームは開幕からの公式戦6戦は1トップを採用。試合途中にFW2人を並べる形はあったが、清水戦で本格的に2トップへと移行した。赤崎は「最初から(西村と)いい関係でやれているし、毎試合チャンスもつくれていて問題ない」としながらも、「ただ得点という形になっていないので、自分たちにシビアな目を向けていきたい」とゴール演出だけにこだわる。

開幕戦では0-1の後半42分に投入され、同45分の劇的ゴールで勝ち点1獲得に貢献した。その後は個人として無得点、チームは勝ち点を上積みできずにいる。対戦相手の横浜は6連敗中の仙台とは対照的に6戦無敗(4勝2分け)と好調だ。「少ないチャンスの中でシュートを枠に打たないといけない」。498日ぶりのユアスタ勝利へ金髪のストライカーが責務を全うする。【山田愛斗】