J2アルビレックス新潟のFW谷口海斗(25)が“キャノン砲”を発動させ、「不敗神話」を更新する。開幕8戦無敗(7勝1分け)のチームは20日、聖籠町で21日のアウェー栃木SC戦に向け最終調整。2試合連続スタメンが濃厚な谷口は「周りから『そろそろ得点が欲しいな』と言われている。FWとして、最後の局面に顔を出したい」と今季初得点に意欲を見せた。

開幕7戦で途中出場が続いていた谷口は、前節17日のツエーゲン金沢戦(1○0)で新潟加入後初先発。1トップの位置に入り、スピードを生かした抜け出しや、体を張ったポストプレーで存在感を示した。「連係は、まだまだ。サイドに流れすぎたので、次はもっと中央で、自分からパスを呼び込みたい」。

昨季はJ3ロアッソ熊本でプレー。ダイナミックなヘディングと、インパクト大の強烈シュートで18点を挙げ、リーグ得点王を獲得した。今季はノーゴールが続くが「少し考えすぎていた部分があったし、シュートシーンで力みすぎた。もっとシンプルにプレーする」と前向きで、温存している海斗の「カイ(海)キャノン」を次節でさく裂させるつもり。

絶好調のチームはここまで22得点を奪っているが、4得点のFW鈴木孝司(31)と2得点のMFロメロ・フランク(33)が負傷離脱。攻撃をけん引してきた主力2人を欠く中で、中3日の栃木戦を迎えるが「代わりに出る選手が結果を残せば、よりチームはまとまるはず。得点、アシストで勝利に貢献したい」と闘志を見せた。【小林忠】