相馬直樹監督(49)のホーム初戦となった鹿島アントラーズは、北海道コンサドーレ札幌に快勝し、プレーオフステージ進出に王手をかけた。

前半32分、20歳MF松村が、札幌GKにプレスをかけボールを奪い先制点。前半39分には19歳MF荒木が相手のクリアボールを拾い左足でネットを揺らした。ザーゴ前監督が解任された11日のリーグ・札幌戦では2点のリードを追いつかれ引き分けに終わっていたが、この日は後半にMF白崎がPKを決めダメ押し点。守っても、相馬監督の初陣となった17日のリーグ・徳島戦に続くクリーンシートで快勝した。

相馬監督は「監督になって最初のカシマスタジアムのゲームで、たくさんのサポーターに集まっていただきました。皆さんと一緒に勝利を奪うことができて良かったと思います」とサポーターに感謝した。徳島戦から先発メンバー10人を入れ替え、前線と最終ラインには若手が名を連ねたが、MF永木、MF遠藤らベテランがゲームをコントロールし、コンパクトな守備スタイルを貫いた。指揮官は「(徳島戦から)中2日で、守備の所だけ整理した中で、あとは個々の特長が出ればいいなと。松村は武器を出してくれた。ベテランがコントロールし(失点を)ゼロで終えた。ピンチがなかったわけではない、なんとかしのぎきって、最後やらせなかったメンタリティー含めて選手たちに感謝したい」と振り返った。

今季、公式戦初ゴールとなった松村は「初ゴールで自信にもなる。チームとして相馬監督の体制で2連勝できた事実に関しても素晴らしいことですし、その中で自分が勝利に貢献できたことはうれしいです」と話し、リーグ戦に向け「まだ納得する順位ではない。負けていては、タイトルを狙えない。勝ちにより強くこだわっているというか。それが2試合無失点につながっていると思う」と手ごたえを口にした。