コンサドーレ札幌は川崎フロンターレに0-2で今季2度目の完封負けを喫し、2連勝はならなかった。

昨季同じ会場での同カードでは2-0で勝利したが、やり返された。後半4分に先制を許し、同ロスタイム4分に2点目を追加されて屈した。目の前でJ1新記録となる22戦無敗をマークされるも、内容に納得のペトロビッチ監督(63)は「両チームの選手たちは素晴らしいゲームを見せてくれた。強い川崎Fに五分に渡り合えた」とねぎらった。

首位独走中の昨季J1覇者に真っ向勝負を挑んだ。立ち上がりから前からのプレスを徹底し、押し込んだ。「川崎Fとの対戦では各チーム守備的な戦いをする」と指揮官。他チームがセットプレーやカウンターで得点をもぎ取ろうと戦う姿を見て、その策は選ばなかった。積極的にパスで崩し、攻め込み、シュート数は相手と同じ12本。数字上でも決して劣らぬ戦いを見せた。

勝敗を分けたのは選手層と決定力の差。後半、札幌は4選手を投入したが、展開を変えられなかった。一方、川崎Fは後半43分から途中出場のFW小林がゴール。今季リーグ戦初のフル出場だったルーキーFW小柏は、無得点に終わった攻撃陣の1人として「チャンスがあった中でラストパスやシュートのズレが課題。そこを川崎さんはしっかり決めきることができた」と振り返った。

勇気を持って戦ったが、手にできなかった勝ち点3。DF田中は「もっと上を目指すなら、守備は我慢してゼロでいかないと、この先勝ち続けられない」と言った。22戦無敗の川崎Fのように、結果にもこだわっていかなければならない。【保坂果那】