J2首位を走るアルビレックス新潟は23日、勝ち点1に迫る3位京都と対戦する。アルベルト監督(53)は「大切な戦いであることは間違いない。だが、どこに勝っても勝ち点『3』は変わらない。順位に惑わされることなく、いつも通りに勝利を目指す」と平常心を強調した。ただ、練習中はガチンコモード。厳しい表情で選手に指示を出す。京都戦の翌週30日は勝ち点で並ぶ2位琉球戦と続く、ホーム連戦に向けて気合は十分だった。

前節町田戦では前半11分までに連続失点。1-2で今季初黒星を喫したが「序盤から調子が上がらない日もある。人生においても『毎朝、必ず絶好調』という日だけではないでしょ?」。町田戦では今季4得点のFW鈴木孝司(31)が右足のケガから7戦ぶり戦列復帰。3得点のFW谷口海斗(25)を右MFで起用するなどシーズン前に試した布陣で戦った。「2人のいいコンビネーションもあった。孝司にとっては京都戦に向けて準備が出来たのではないか」と言う。

超攻撃的サッカーで相手をのみ込むことがチームコンセプト。14試合でリーグ最多32得点をたたき出す。直近2試合では守備的な布陣の相手にてこずったが、圧倒的にボール支配率を上げ、ゴールに迫るスタイルがブレることはない。「サッカーとはいいプレーをしても勝利に直結するとは限らないが、我々のスタイルは変えるつもりはない」と言い切る。京都、琉球戦の後も、アウェーでの5位甲府戦(6月5日)と上位対決が続く。「日々のトレーニングで改善、成長を続けることが重要。先を見すぎず、目の前の試合に全力で臨む」と自信をのぞかせた。【小林忠】