JFLの鈴鹿ポイントゲッターズ(三重)を率いる、スペイン人女性ミラグロス・マルティネス監督(36)にとっての夢の対決は幻となった。

同じカスティーリャ・ラ・マンチャ州出身で、J1神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(37)が在籍する神戸との対戦になったが、イニエスタはメンバー外。1回戦のFC刈谷(愛知)戦後に「J1のチームという理由だけでなく、スペイン、世界で伝説的な選手として有名な、アンドレス・イニエスタ選手と対戦する機会があるということは、かけがえのない体験になると思います。同郷でもあるため、また会えることを非常に楽しみにしています」と話していたが、今回、直接の対戦はかなわなかった。

それでも鈴鹿にとっては、3つ上のカテゴリーとなるJ1、2大会前の天皇杯王者神戸に対し、大きな挑戦となる。

同監督はかねて「数カ月、多くの練習時間を費やし、常にハードワークを続けてきた選手たちに対しての、ご褒美のようなゲーム。相手は明らかに格上なため、何も恐れず怖さを持たず、思い切り楽しみ、自分のプレーを全員が見せてほしいと思っています」と口にしてきた。日本代表として長年プレーしてきたMF山口蛍(30)らが先発する相手に、真っ向から立ち向かう。