J1大分トリニータにJ3鹿児島ユナイテッドFCから完全移籍で新加入のMF野嶽惇也(26)が4日、オンラインで新加入会見に臨み、初挑戦となるJ1での抱負を語った。

鹿児島市の出身で高校サッカーの強豪、神村学園高を経て福岡大。17年から鹿児島でプレーし、J3通算5得点。今季も主力としてリーグ戦13試合に出場した。移籍が発表された7月31日からチームに合流した。「最初はオファーにビックリしたが、挑戦したい気持ちが常にあり、ありがたい気持ちで頑張ろうと思った」というJ1クラブへのサプライズの“飛び級昇格”だった。

だが、臆することはない。「ここからが勝負。まずチームの戦いでポジションを取って、その上でJ1のピッチに立てる。練習からスピード感に慣れ、戦力になれるよう毎日やっていきたい」と意気込んだ。

J2だった19年の鹿児島時代にSBも経験した。だが、本来は「前の推進力が武器」という攻撃的なMF。今季の鹿児島では3トップの右で体を張った。大分では「守備、攻撃の前向きなプレーで、得点やアシストにつながるプレーが多くできたら勝利に貢献できると思う」との目標を抱く。

ウイングバックを置く3-4-3がベースの大分では「ウイングバックか、3バックの右で考えていると伝えられた」と言い、未経験のポジションではあるが「チームでやったことはないがイメージはわいている。早くチームにフィットして力になりたい」と気合十分だ。

J1でJ2降格圏の19位に沈む大分の救世主になれるのか-。特に決定力の部分で期待が寄せられているのは確かで「1日でも早くチームの力になって、残留という目標をしっかり成し遂げたい」。野嶽も新天地で授けられたミッションを重く受け止めている。【菊川光一】