5戦連続ドロー中だったセレッソ大阪が1-2でアウェー福岡戦を落とした。11戦未勝利(7分け4敗)となり、06年のクラブワースト12戦未勝利へあと1試合に迫る屈辱となった。

J1最長となる6試合連続ドローが濃厚となった後半51分、まさかの失点を食らった。決して名誉な記録ではないが、せめて勝ち点1はほしかった。レビークルピ監督は「残念な結果。選手は勝利を目指し、最後までタフに戦っただけに、精神的にはきつい」と眉間にしわを寄せた。

開幕直後に5ゴールと量産したFW大久保が、けがの影響で2試合連続でベンチを外れた。一方で新加入のオーストラリア代表FWタガートが、一時は同点に追いつくJ1初得点を記録。「純粋にうれしい。今後はリラックスしてシュートを打てる」と量産を誓い、数少ない明るい材料をもたらせた。

ロティーナ前監督(現清水監督)が注入した堅守をベースに昨季、4位に入った。8年ぶり復帰のレビークルピ監督は縦に速い攻撃で上積みを狙うが、現状では停滞が続く。1アシストのMF藤田は「順位表を見ても下と詰まってきている」と危機感を抱く。順位は13位のままだが、残留争いに吸収されそうな気配だ。