J2ジュビロ磐田は相手の勢いに押し込まれた。前半6分、クロスバー直撃のシュートを浴び、開始早々からあわや失点のピンチを招いた。開始15分までに許したシュートは5本。対する磐田は攻撃の連係面で精彩を欠き、チャンスもつくれない時間が続いた。同22分にMF大森晃太郎(29)がGKとの1対1の決定機を迎えるも、シュートを決めきることができず。前半唯一のチャンスを逃し、0-0で折り返した。

この日は14日のリーグ東京V戦からスタメン11人が変わった。鈴木政一監督(66)は「メンバーが変わっても、やろうとするサッカーは変わらない。その中でどう勝ち切るかが大事」と送り出した。前半は苦戦を強いられたが、後半は徐々に押し返す。同4分にFWファビアン・ゴンザレス(28)がエリア内で右足シュート。同8分にはFW小川航基(24)もゴール中央から右足ミドルを放ち、攻勢を保った。

後半27分にはFW三木直土(20)に代えて、MF藤原健介(17)が途中出場。磐田U-18所属の若手を入れて打開策を探った。だが、粘る相手の守備を崩せず、無得点のまま延長戦に突入した。

延長で押し込むと、前半11分に右クロスをゴンザレスが左足で合わせ、決勝点。JFLの格下相手に苦戦しながらも、3年ぶりの8強入りを決めた。