横浜F・マリノスはFWレオ・セアラ(26)のハットトリックでベガルタ仙台に5-0と快勝した。前節3得点の東京オリンピック日本代表FW前田大然(23)に続く2戦連続で、欧州移籍した日本代表FWオナイウ含めると今季3人目の快挙。2戦連続の5得点で川崎フロンターレと総得点56で並び、勝ち点差は4まで縮めた。

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好調横浜の攻撃陣が止まらない。大分トリニータに5-1で大勝した前節に続く今季3度目の5得点で、この日引き分けた首位川崎Fに総得点56で並び、勝ち点差を4に詰めた。2戦連続のハットトリックや、12日名古屋グランパス戦でのFW杉本の初先発初ゴールなど、前線に明るい話題が多い。日本代表FWオナイウやポステコグルー前監督がチームを去ってなお、好調ぶりに拍車がかかっている。

展開の速い横浜のサッカーは、真夏でも落ちない走力がベースにある。この日チームの走行距離は131キロ超えと、5月以降のJ1全試合で初めて130キロ台を記録した。3得点のレオ・セアラは「日々の練習でハードワークしているからこそ、結果に表れている」と胸を張り、マスカット監督も「お客さんは気分よく帰れる。エンターテインメント性の高い試合ができた」と内容への手応えも口にした。

12戦負けなしで、首位川崎Fとの勝ち点差は4。レオ・セアラは「他のチームのことは考えず、自分たちの攻撃的なサッカーをすることで勝利が見える。目の前の試合に勝てば、最後は自然とみんなが笑顔になるシーズンになる」と話した。勝利を重ねた先に、タイトルを信じて進む。【杉山理紗】

▼ハットトリック 横浜FWレオ・セアラが仙台戦で達成。自身初。J1で今季6度目、通算247度目。横浜では通算22度目で、今季はFWオナイウ、FW前田に続き3人目。年間3度は93年以来28年ぶりクラブ2度目だが、93年はFWディアスが1人で3度。同一シーズンに3選手はクラブ史上初めてで、J1全体でも98年の磐田、04年の浦和、06年の鹿島に次いで15年ぶり史上4度目。