セレッソ大阪が1-0でアウェーのサンフレッチェ広島戦を制し、連敗を2で止めた。

小菊昭雄監督(46)が、約5カ月ぶりに起用したDF進藤亮佑(25)が決勝点を挙げるなど大胆な采配が的中。ACLを含めれば公式戦3連敗中だったチームを短期間で再建し、11位に浮上した。新監督の就任後はこれで公式戦4勝4敗。26日鹿島戦でホーム初勝利を目指す。

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3試合ぶりの勝利を挙げたC大阪小菊監督は「普段出ていない選手もしっかりとパフォーマンスを発揮してくれ、チーム力として勝てた」と喜んだ。活躍した筆頭格が、右足首の手術明けで4月以来の出場になった、今季北海道コンサドーレ札幌から新加入の進藤だった。

本職はセンターバックだが、DF松田陸を休ませるために右サイドバック(SB)でぶっつけ本番で起用。守備だけでなく決勝点まで挙げる活躍に、指揮官は「手術もして非常に困難な時期が続いたが、いつも明るく前向きにやってくれた」と褒めたたえた。

進藤も「チームの一体感は監督が代わってからさらに増した」と話し、今季2度目の先発に抜てきされた左SB小池も「C大阪にない、攻撃の特長を出せると思っていた」と強気に攻撃参加した。

レビークルピ前監督から新体制移行後は公式戦4勝4敗。すべてアウェーで勝つ外弁慶のC大阪は、次の鹿島戦でホーム初勝利をつかんでさらに上位へ進出する。