「ゆりかごダンス」で感謝の気持ちを込めた。ガンバ大阪MFウェリントン・シウバ(28)が先発出場し、チームの8強入りと、公式戦4連敗阻止に貢献した。

序盤から積極的にプレーし、FWパトリック(33)が先制点を決めた後の同24分だった。中で猛チャージをしたウェリントンは湘南GK富居に倒されPKを獲得。本来ならパトリックが蹴る場面なのだが、パトリックからボールを託された。

すると、落ち着いて右隅にゴールを決めた。そして、先日第2子となる長男が誕生したこともあり「ゆりかごダンス」を披露した。

ウェリントンは「奥さんが大変な思いをして出産してくれた。長女もお母さんに会えない期間、我慢してくれた。今回どうしても得点を取って一番彼らに感謝の気持ちを伝えたかった」と話した。愛情に満ちた優しげな表情だった。

さらに、もうひとつ。感謝の思いを口にした。8月6日の横浜FM戦で先発したが、開始15分で負傷交代。右内転筋損傷と診断され、試合出場できない日々が続いた。その後、チームは勝利をつかむ試合が少なくなり、9月に入ってからはルヴァン杯とJ1リーグ戦を含め1勝3敗と厳しい状況に。26日には柏戦を控える過密日程とあって、この日はメンバーを入れ替えた。その中にウェリントンが入っていたのだ。

約1カ月半の期間が空いた先発出場。結果を残し、期待に応えた。「松波監督が僕を使ってくれたことに感謝しています。これからもチームのために継続して頑張っていきたい」と口にした。【三宅ひとみ】