浦和レッズは16日、DF槙野智章(34)が契約満了に伴い、今季限りで退団すると発表した。

槙野は12年1月に浦和に加入。17年にはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇、18年には天皇杯優勝するなど、数々のタイトルに貢献。今季はCBながら、ルヴァン杯の川崎F戦にFWとして途中出場。4強へ導くゴールを決めるなど、常にクラブの顔としてチームを盛り上げてきた。明るいキャラクター、闘争心あふれる姿勢で、ファンの心をつかんできた。今季限りで現役引退する元日本代表MF阿部勇樹(40)とともに、中心選手が、浦和から去る。

槙野はクラブを通じて「『浦和レッズを愛するみなさま』21年シーズンまだ試合は続きますが、みなさまにお伝えしたいことがあります。このたび、私、槙野智章は契約満了になり、浦和レッズを離れることとなりました。浦和での10年間。僕にとって大きな財産であり、宝物であり、僕の全てです。ファン・サポーターのみなさんが僕を強くしてくれました。成長させてくれました。みなさんが居なければ今の僕は存在しません。勝っているとき、負けているとき、どんなときでも僕の後押しをしてくれました。みなさんの声が、作り出す空気が、いつも勇気を与えてくれて、だから僕は勇敢に闘えました。その声援で僕はサッカー選手として強くなれたと思っています。浦和レッズとのお別れの時が、ユニホームを脱ぐタイミング。と考えていたのですが、今となってはかなわぬ夢となりました。チームは変わりますが、また埼玉スタジアムに帰って来た際には、今まで浴びせたことのない特大の大きな大きなブーイングをしてください。それまでもう少し走り続けたいと考えています。10年の振り返りで、喜びや、悲しみ、などの多くの感情があり、文章で表しきれませんが、素直な気持ちでいうと、とても悲しいです。寂しいです。それでも僕は幸せです。ありがとう。浦和レッズ。行ってきます。浦和レッズ。We are REDS!」とコメントした。