J3藤枝MYFCは2日、今季限りで現役引退する元日本代表FW森島康仁(34)、MF谷沢達也(37=静岡学園高出)、MF枝村匠馬(35=清水ユース出)、DF那須川将大(まさひろ、34)の合同会見を行った。それぞれがプロ生活を振り返り、第2のサッカー人生への思いを語った。

森島は昨年12月に引退を決断したという。特別な1年と位置付けて臨んだ今季について、「J2昇格を決められなかったことが唯一の後悔。やり切ったというより、燃え尽きた」と晴れやかだった。今後は静岡に永住することを明かし、「何らかの形で恩返ししたい」と話した。

県内出身の谷沢と枝村は、地元への感謝の思いを伝えた。焼津市出身の谷沢は「プロになった時から最後は地元でという思いがあった。それをかなえられてうれしかった」。牧之原市出身の枝村はJ1清水でプロ生活をスタートさせ、藤枝でユニホームを脱ぐ。「地元で始まり、地元で終わる。理想的なサッカー人生だった」と感慨深げだった。那須川も含めた3人は指導者を志す。那須川は「自分の経験を伝えていきたい」。5日のホームYS横浜戦が、4人の現役ラストマッチになる。【神谷亮磨】