今季限りで現役引退する浦和レッズの元日本代表MF阿部勇樹(40)が最終節で途中出場し、歴代4位のJ1通算出場試合数を577に伸ばした。

後半35分、今季限りで退団する槙野とともにピッチへ。リーグ戦では最後となる赤いキャプテンマークを巻いた。絶妙なパスをMF関根に出し好機をつくるなど、短いプレー時間の中でも持ち味を存分に見せた。

現役最後のリーグ戦が終わると、最初に槙野と力強くハグ。続いて今季限りで退団となるMF宇賀神、他のチームメートらと抱き合いねぎらった。これまで熱い応援を送ってくれたサポーターにも、大きく手を振って応えていた。

ロドリゲス監督は、後半から途中出場した阿部、槙野、宇賀神について、3人のこれまでの大きな働きに言及した。「まずこの試合に関しては、彼らがここまでやってきてくれたこと、貢献してくれた選手たちに、ピッチ3人一緒に立って戦ってもらう、そういったものをみんなに見てもらいたかった。ここまでやってくれたので」。

さらに続けて「ただ、これでシーズンが終わったわけでなくて、次の試合があるのでもちろんそこでプレーする可能性はあります」と天皇杯での出場の可能性を示唆。長らくチームを支えてきた3人がともにプレーする最後のシーズン。18年以来の天皇杯優勝という有終の美を飾りたいところだ。